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2025.06.23
リビングと一体化した和室


近年の住まいづくりでは、独立した和室ではなく、リビングとつながる「一体型の和空間」が注目されています。仕切りのないオープンなレイアウトにすることで空間にゆとりが生まれ、ライフスタイルや家族構成の変化にも柔軟に対応できる住まいになるでしょう。


この記事では、和室とリビングを一体化するメリット・デメリットをはじめ、おしゃれな間取りの事例や設計時のポイント、デザインのコツまで詳しく解説。間取り検討に役立つ情報をたくさん紹介していますので、マイホームの計画に和室を取り入れたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。


和室とリビングを一体化するメリット


畳スペースで遊ぶ子供


リビングに隣接する和室や、リビングの一部に設けた畳スペースは、住まい全体の使い勝手を高め、日々の暮らしにくつろぎや豊かさをプラスします。ここでは、和室とリビングを一体化することで得られる具体的なメリットを見ていきましょう。


開放感のある空間をつくれる

和室とリビングを仕切らず、ひとつながりの空間とすることで、視線の抜けが生まれ、広々とした開放感が生まれます。
床の高さをそろえたフラットな仕上がりにすれば、段差がなくなり、小さなお子さまや高齢の方にもやさしい空間に。さらに、窓からの光が空間全体に広がりやすくなり、明るくすっきりとした印象に仕上がります。
風通しもよくなるため、居心地の良い空間づくりにも一役買ってくれるでしょう。


リビングを多目的な用途で使える

和室をリビングと一体化することで、日常生活に多様なシーンが生まれます。例えば、和室部分をお昼寝スペースやキッズスペースとして使ったり、来客時には客間として活用したりできます。家族団らんの場や家事スペースとしても役立つでしょう。


また、在宅ワークや読書、趣味の時間など、家族それぞれが思い思いに過ごせる場所が増えるため、「リビングがいつも混み合って使いづらい」というストレスも軽減されます。
多目的な空間は、家族構成やライフステージの変化にも柔軟に対応できるのが嬉しいポイントです。お子様が成長した後は、和室をパーソナル空間や書斎、収納スペースにアレンジすることもできます。


生活動線がスムーズになる

和室を個室として独立させて設ける場合、その空間が生活動線から分離してしまい、普段使いしにくくなることがあります。例えば、来客時や特別な用途にしか使われず、結果として使用頻度の低い空間になることも少なくありません。
一方、リビングと和室を一体化すれば、リビングやダイニングと自然につながり、日常的に使いやすくなります。例えば、和室部分を洗濯物の一時置き場やアイロンがけスペース、荷物の仮置き場として使うなど、毎日のちょっとした動作をサポートする空間としても役に立ちます。
レイアウトによっては、小さなお子様が和室で遊んでいる様子をキッチンから見守ることもできるでしょう。効率的な生活動線を考えるうえでも、和室とリビングの一体化はおすすめです。


和室とリビングを一体化するデメリットとその対策


畳のお手入れ


一体化によるメリットは多い一方で、デメリットや注意点もあるため、あらかじめチェックしておきましょう。ここでは、考えられるデメリットと、その具体的な対策を紹介します。


LDKの面積が狭まる

和室をリビングと一体化した場合、LDK全体の面積が変わらなければ、リビングやダイニングのスペースが減ってしまいます。広さにゆとりがある場合は問題ありませんが、コンパクトな間取りでは一体化によって逆に使いにくくなることも考えられます。


【対策ポイント】
・和室を最小限の広さで設計する(3畳程度の畳スペースで十分な場合も多い)
・収納を兼ねた小上がり和室にすることで、スペース効率をアップさせる
・仕切りを設けて用途に合わせて空間を使い分ける


また、壁面収納や造作家具を活用すれば、広さに限りがあっても収納力が確保でき、スッキリとしたリビングにできます。


畳のお手入れが必要

畳はフローリングに比べてデリケートで、汚れやカビ、ダニなどが心配されることも。和室をリビングと一体化すると、畳部分のお掃除やお手入れが面倒になるという声も聞かれます。


【対策ポイント】
・撥水加工や防カビ加工を施した畳を選ぶ
・カビやダニが発生しにくい素材(和紙畳や樹脂畳など)を選択する
・定期的に換気や掃除機がけを行い、畳の上にラグやカーペットを敷いて汚れを防止する


最近はお手入れが簡単な「洗える畳」や、汚れやすい部分だけ取り換えできる「ユニット畳」なども登場しており、デザイン性と機能性の両立が叶います。メンテナンス性も考慮して、畳の種類を選びましょう。


インテリアテイストが限られる

和室の伝統的なデザインや素材は、洋風のリビングと組み合わせるとインテリアの統一感が損なわれる場合があります。全体のテイストやカラーコーディネートが難しく感じることもあるでしょう。


【対策ポイント】
・和室とリビングの床材や壁紙、天井の色味を同じトーンで揃える
・縁なしタイプの畳やカラー畳を使い、洋室にもなじむデザインにする
・襖や障子をモダンなデザインに変更する
・家具や照明もナチュラル素材やシンプルなデザインを選ぶ


最近は「和モダン」や「北欧×和風」など、さまざまなテイストをミックスしたインテリアが注目されています。和室の良さを活かしつつ、リビングと自然に調和するデザインを心がけましょう。


【和室とリビング一体化】おしゃれな間取り・レイアウト事例


和室とリビングの一体化には、さまざまなスタイルがあります。実際にどのような間取りやレイアウトがあるのかを知ることで、ご自身の家づくりやリフォームのイメージがより具体的に湧いてくるはずです。
ここでは、ヤング開発が実際に手掛けた、おしゃれで機能的な和室・畳スペースとリビングの一体化事例をいくつかご紹介します。

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【実例1】リビングとフラットにつながる畳スペース


リビングとフラットにつながる畳スペース


人気が高く、どんな住まいにも採り入れやすいレイアウトは、リビングの床面と高さを合わせてフラットにつなげる畳スペースです。
段差がないため空間の一体感が増し、ダイニング・リビングと畳スペース間の移動もスムーズ。小さなお子様や高齢の方にも安全で、家族が自然と集まる居心地のよい空間がつくれます。


また、フラットな畳スペースは、来客時に座卓を置いて客間としても活用でき、普段はお子様の遊び場やごろ寝スペース、読書などのリラックス空間としても重宝します。インテリアのアクセントとして市松模様のカラー畳などを用いると、現代的でおしゃれな印象に仕上がります。


【実例2】下部に収納を設けた小上がり式の和室


下部に収納を設けた小上がり式の和室


リビングの一角に小上がりタイプの和室を設けると、床下のスペースを有効活用した収納を確保できます。季節ごとの寝具や座布団、お子様のおもちゃ、掃除道具など、生活感の出やすいアイテムをまとめて収納可能。スペースが限られる場合にもおすすめのアイデアです。


小上がりにすることで、椅子代わりに腰掛けられるほか、リビングと和室を緩やかにゾーニングでき、用途に合わせて使い分けやすくなるメリットも。座ったときに目線が変わるため、気分転換や集中したいときのスペースにもぴったりです。


【実例3】空間を立体活用したスキップフロアの和室


緩やかにゾーニングするスキップフロアタイプの和室


階段の途中にスキップフロアとして和室を設ける間取りは、空間を立体的に活用できる人気のアイデアです。リビングと異なる視線の高さになるため、程よい距離感とプライベート感が生まれます。家族それぞれが思い思いの時間を過ごしやすくなり、お子様のプレイスペースや読書・在宅ワークに集中したいときなど、程よくこもれる場所としても活躍するでしょう。


さらに、スキップフロア和室は畳下収納や床下スペースの有効活用も可能で、収納力や空間効率が大きくアップします。


【実例4】引き戸で仕切れるフレキシブルな和室


引き戸で仕切れるフレキシブルな和室


普段はリビングと一体化して開放的に使い、必要なときだけ間仕切りや引き戸で仕切れる和室も人気です。急な来客時や家族のプライベート空間が必要なとき、引き戸を閉めれば、客間や寝室、ワークスペースに早変わりさせられます。


引き戸には、透け感のある障子を選ぶと閉めたときでも圧迫感がなく、和モダンデザインの建具を選ぶと洋間のリビングにも違和感なくマッチします。フレキシブルに変化させられるレイアウトは、ライフスタイルの変化にも長く対応できるのが魅力です。


【実例5】ワークスペースとして活躍するカウンター付の和室


ワークスペースとして活躍するカウンター付の和室


コロナ禍以降、在宅ワークや学習スペースの需要が増え、和室に造り付けのカウンターやデスクを設けるケースも増えています。和室の一角にカウンターを設ければ、家事の合間の作業やお子様の勉強スペース、趣味の場などに活用できます。


和室ならではの落ち着いた空間で集中しやすく、リビングで家族の気配を感じながら作業できるのがメリット。さらにカウンター下を掘りごたつ式にすれば、長時間の使用でも快適に作業できます。


【実例6】床の間・地窓・収納の組み合わせがおしゃれな和室


床の間・地窓・収納の組み合わせがおしゃれな和室


伝統的な和室の要素である床の間や地窓(低い位置の窓)、壁面収納を現代的にアレンジしたレイアウトにも注目です。床の間にお気に入りのアート作品や季節の花を飾ったり、地窓から外の緑を感じたり、暮らしに和の趣と癒しをプラスできます。


また、壁面を活用した収納や飾り棚によって、使い勝手とデザイン性を両立できる点も魅力です。リビングと和室が自然につながりながらも、和の美しさが際立つ空間を演出できます。


【実例7】効率的な家事動線を実現する和室


効率的な家事動線を実現する和室


リビング続きの和室にベランダを隣接させ、さらに壁一面のクローゼットを設けた事例です。
洗濯物をベランダで干した後、そのまま和室で取り込み、畳んですぐにクローゼットへ収納できるため、「干す・畳む・しまう」の家事動線が非常にスムーズに。


最小限の移動で家事が完結し、日々の作業効率が大幅にアップします。忙しい家庭でも負担が軽減され、快適な暮らしを実現できる間取りです。


【実例8】食事・作業スペースとしても使える畳スペース


食事・作業スペースとしても使える畳スペース


オープンキッチンのカウンターに面して畳コーナーを設置した事例です。畳スペースをダイニングのように使えるのが大きな魅力。家族で食事を楽しむのはもちろん、くつろぎスペースとしても活用できます。


さらに、別途設けたカウンターをワークスペースやお子様の学習スペースとして使えば、多目的でフレキシブルな空間に。家事をしながら家族の様子を見守れる、現代の暮らしにぴったりの間取りです。


和室とリビングを一体化する際の間取りポイント


マイホームの設計図と木でできた家の模型


実際に和室とリビングを一体化した間取りを考える際は、「使い勝手」「動線」「収納」など、生活の具体的なイメージを持つことがとても大切です。
ここでは、間取り設計時に押さえておきたいポイントを解説します。


和室の用途や使い勝手を具体的にイメージする

フレキシブルな点が魅力の和室ですが、具体的な用途をイメージして計画すれば、より使い勝手が良く、暮らしにフィットします。間取りを考える前に、家族で用途や希望をよく話し合っておきましょう。家族の団らんスペースやお子様の遊び場、在宅ワーク・趣味スペース、来客用の寝室、家事スペースなど、誰がどのように使うかを明確にし、最適な広さや仕様を検討することが大切です。


例えば、必要な広さは、家族でくつろぐ場なら4.5畳程度、客間としての利用や親世代が泊まりに来るなどで利用するなら6畳以上が目安です。お子様の遊び場やワークスペース、家事スペースであれば、2~3畳程度でも十分でしょう。
リモートワーク向けにカウンターや本棚を設けたり、小上がりプラス床下収納の間取りにしたりすることで、効率的な空間活用も可能です。
家族全員で使い方を話し合い、ライフスタイルに合った和室の形を考えましょう。


生活動線を意識してレイアウトする

間取りを考える際、「生活動線=効率化」だけにとらわれる必要はありません。
例えば、お子様の遊び場として使うならキッチンやリビングから見守りやすい場所に配置すると安心です。一方、ワークスペースや趣味部屋として使う場合は、生活動線から少し離れたリビングの隅や小上がり、スキップフロアなど独立性のある場所が集中しやすくおすすめです。
このように、和室の用途や家族の過ごし方に合わせてレイアウトを工夫することが、快適な住まいづくりにつながります。


用途に応じて収納スペースを設ける

和室とリビングを一体化すると、どうしても生活用品がリビング側にあふれやすくなります。そこで重要なのが、和室にも十分な収納スペースを確保すること。例えば、小上がり和室なら床下を引き出し収納に、フラットな和室なら壁面や押入れを設けることで、布団や季節家電、子どものおもちゃなどをスッキリ片付けられます。


収納の扉デザインも和室の雰囲気に合うものを選ぶと、空間に統一感が生まれます。必要なものをサッと取り出せて、使わない時は見えないように隠せる収納を意識しましょう。将来の用途変更も考慮し、自由度の高い収納計画を立てることが大切です。


和室とリビングを一体化する際のデザインのコツ


和室のあるリビングでくつろぐ親子


和室とリビングを美しく調和させるには、細部のデザインにもこだわりが必要です。ここでは両者を違和感なくつなげるための工夫と、おしゃれな空間を演出するコツを紹介します。


自然素材を活かしたインテリアにする

和室の最大の魅力は、畳や木材、和紙、竹などの自然素材が持つあたたかみです。リビングにも無垢に近い質感を持つフローリングや木目調の梁・天井を取り入れることで、和室との一体感がぐっと高まります。観葉植物や籐製のバスケット、リネンカーテンなど自然素材のインテリア小物もおすすめです。


近年は、「珪藻土クロス」や「和紙調クロス」など、気軽に和の雰囲気を演出できる内装材も豊富に展開されています。素材の質感や色合いを活かし、和と洋のテイストが調和する洗練されたデザインを目指しましょう。


和室とリビングの調和を意識した配色にする

和室とリビングを一体化する際には、色のトーンや素材感のバランスがとても大切です。例えば、畳のグリーン・ベージュ系に合わせて、リビングの壁や床もナチュラルカラーでまとめると、空間全体の雰囲気が自然に馴染みます。


アクセントとして、壁紙やラグ、カーテンに和の色(藍色・朱色・墨色・生成りなど)を取り入れると、空間全体に上質な統一感が生まれるでしょう。畳のカラーもおなじみのグリーン以外にベージュやグレー、ブラウンなど豊富に選べるので、インテリアに合わせて自由にコーディネートできます。


天井の高さを変える

和室部分の天井を低めに設定したり、リビング側を吹き抜けにしたりすることで、空間に変化と奥行きが生まれます。天井の高さにメリハリをつけ、ひとつながりの空間でありながらゾーンごとの雰囲気を演出するのがポイントです。


また、板張りや梁見せ天井など、和室とリビングで仕上げを変える方法もおすすめです。天井の素材や色彩で個性を出せば、部屋全体の印象がぐっとおしゃれになります。


間接照明や和風デザインの照明を採り入れる

和室とリビングを一体化した間取りをワンランク上の空間に仕上げるためには、照明選びがとても大切です。
間接照明を採り入れることで、空間にやわらかな光と上質な雰囲気が生まれます。家族の団らんやくつろぎの時間を、よりリラックスできる心地よい空間に演出できるでしょう。


また、和紙や竹など和素材を使った照明器具をアクセントにすると、和の趣きを演出できると同時に、モダンなリビングとも自然に調和する空間づくりができます。照明の明るさや配置に工夫すれば、食事や読書、くつろぎなど多様なシーンにも柔軟に対応する快適な住まいにできるでしょう。


まとめ|和室とリビングを一体化してリラックス感あふれるマイホームに


リビングと一体化した小上がりの和室


今回は、「和室とリビング一体化」をテーマに、そのメリット・デメリット、おしゃれな間取り・レイアウト事例、間取りやデザインのポイントについて詳しい情報をお伝えしました。
和室とリビングを一体化することで、リビングの機能性を高めつつ、日本の伝統的な安らぎを感じられる、くつろぎ感あふれるマイホームを実現できます。


ヤング開発の分譲住宅は、一邸ごとにコンセプトやデザインにこだわりながらプラニングを行っています。さらに未着工邸では、追加の費用なしでさまざまな仕様を選べる『注文家創り』をご利用いただけるため、ご家族ならではの理想やこだわりを随所に反映した住まいづくりが叶います。


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