家の印象を決定づける外観のデザイン。
せっかくマイホームを購入するなら、できるだけおしゃれな外観にしたいですよね。
しかし、家の外観デザインを構成する要素はさまざまで、どんな風に組み合わせたらいいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
この記事では、おしゃれな外観デザインの3つの要素(形状・素材・色彩)と、失敗しないためのポイントを解説します。シンプルモダン、ナチュラル、北欧風など、人気の外観スタイルの実例もご紹介するので、新築やリフォームをご検討の方は、ぜひ参考にしてください。
おしゃれな外観デザインをつくる3要素
住まいの外観デザインを左右する要素には「形」「色」「素材」があります。
この3つの選び方を知っておくと、よりおしゃれな外観の家にすることができます。
それぞれのバリエーションや特徴について、詳しく解説していきましょう。
家の外観をつくる要素①「形」
家の形に迷ったときは、建物の胴体部分と屋根の形を分けて考えてみましょう。
胴体部分は凹凸が少ないシンプルな形にするか、逆に凹凸のある少し複雑な形にするかを選びます。
そのうえで、屋根の形を山型の「切妻(きりつま)屋根」や「寄棟(よせむね)屋根」にするのか、モダンな印象の「片流れ屋根」やフラットな「陸(ろく)屋根」にするかを決めていくと、バランスの取れたおしゃれな外観になります。
【家の胴体部分のバリエーション】
・シンプルな形状
四角形や長方形など。すっきりとした印象になります。
・複雑な形状
L字型や中庭を囲むコの字型、複数の四角形を組み合わせた形など。変化のある外観になります。
【屋根のバリエーション】
・切妻屋根
正面から見ると山型に見える、オーソドックスな屋根形状です。和と洋、どちらにもマッチします。
・寄棟屋根
中央の棟から4方向に流れる屋根面を持つ屋根。落ち着いた雰囲気を演出します。
・片流れ屋根
傾斜した一枚の屋根面の形状。シンプルでモダンな雰囲気の外観になります。
・陸屋根
庇がほとんどない平らな屋根。直線的でシャープな印象が特徴です。
家の外観をつくる要素②「色」
家の外観における色彩は、全体の印象を大きく左右する重要な要素です。壁の色の組み合わせ方次第で、モダンにも、ナチュラルにも、そして個性的な外観にもできます。
組み合わせを考える際は、大きく分けて、ベースカラー、アクセントカラー、そして全体の配色バランスの3つのポイントを押さえることが大切です。
【ベースカラー】
ベースカラーは家のベースとなる色です。外壁の面積の大部分を占めるため、家の印象を決定づける重要な役割を果たします。
白やベージュなどの明るい色は清潔感や開放感を、黒やグレーなどの暗い色は重厚感やモダンな印象を与えます。
【アクセントカラー】
アクセントカラーは、ベースカラーを引き立てる色です。ツートンカラーの差し色として用いたり、窓枠や玄関ドア、屋根などに用いたりすることで、ベースカラーを引き立て、家の個性を演出します。
木目調はナチュラルな雰囲気に、金属色はモダンな雰囲気にと、素材や柄によっても異なる印象を与えられます。
【配色バランス】
ベースカラーとアクセントカラーの組み合わせ、そして色の割合(配色バランス)によって、家の外観全体の調和を図りましょう。
ツートンカラーはシンプルながらもメリハリがあり、3色使いはより複雑で個性的な印象になります。
色の組み合わせは無限にありますが、多色使いしすぎるとまとまりがなくなるため、使用する色は最大3色程度に抑えるのがポイントです。
家の外観をつくる要素③「素材」
外壁の素材にこだわると、手軽におしゃれさをプラスできます。
素材によって家の印象は大きく変わり、モダンにも、ナチュラルにも、和風にも変化します。また、室内のインテリアにも合わせて素材選びをすると、統一感のある家づくりができます。
以下に、代表的な外壁材の特徴をまとめました。
【窯業(ようぎょう)系サイディング】
サイディングには、窯業系、金属系、木質系、樹脂系の4つがあり、日本の住宅で最も多く用いられている外壁材が窯業系サイディングです。メンテナンスが比較的容易で、デザインの自由度が高いのが特徴です。豊富なデザインやカラーバリエーションから選択できるため、幅広いスタイルの住宅に適しています。
しかし、長年放置しておくと、ヒビ割れや剥がれなどが発生するため、定期的な塗装が必要になります。
【金属系サイディング(ガルバリウム鋼板など)】
金属系のサイディングは、スタイリッシュでモダンな印象があり、耐久性の高いことが特徴です。軽量で耐震性にも優れているため、メンテナンス費用が抑えられます。そのため、長期的に見るとコストパフォーマンスにも優れているといえます。
一方で、デザインが限られる場合があるの、希望するデザインを実現できるか事前に確認しましょう。
【タイル】
焼き物ならではの重厚感と高級感があり、耐久性・耐火性に優れています。 デザインや色、素材も豊富で、さまざまなスタイルの住宅にマッチします。邸宅から個性的なデザイン住宅まで幅広く採用されています。
ただし、初期費用は比較的高額になる傾向があります。また、メンテナンスフリーといわれることもありますが、目地部分は定期的なメンテナンスが必要です。
【モルタル】
職人の技術によってさまざまなテクスチャを表現できるため、デザインの自由度が高く、高級感のある仕上がりになります。特に、左官職人の手仕事による独特の風合いは、ほかの素材では表現できない魅力があります。
しかし、費用が高く、ひび割れしやすいというデメリットがある点には注意が必要です。
【木材】
自然素材ならではの温かみがあり、経年変化を楽しめる点が魅力です。調湿効果や断熱効果があり、自然な風合いは住まいに安らぎを与えます。
しかし変形や変色のリスクがあるため、見た目の美しさを長期間維持し続けたいと考える人には不向きといえるでしょう。
失敗しない外観づくりのポイント
外観デザインは、3つの要素以外に次のポイントにも注意して選ぶと、よりおしゃれで満足度の高い家づくりが実現します。
・デザインテイストを明確にする
・周囲の環境との調和を考える
・窓の位置もあわせて検討する
・サンプルと実物とのイメージ違いを考慮する
それぞれ詳しく解説します。
デザインテイストを明確にする
おしゃれな外観を実現するためには、まず家のデザインテイストを明確にすることが重要です。デザインテイストを定めてから色や素材を決めれば、外観全体に統一感が生まれ、ちぐはぐな印象を防ぐことができます。具体的な外壁材を選ぶ前に、まずはご自身好みのスタイルを選ぶことから始めましょう。
具体的な外観イメージを探すには、住宅雑誌やSNS、住宅会社の施工事例などを参考にするのがよいでしょう。写真を見ながら、どのような色、素材、形状が気に入るのかを分析して、理想の外観に近づけます。
また、家族全員で話し合い、それぞれの希望を共有することも大切です。それぞれの好みを尊重しつつ、共通のイメージを持って計画を進めれば、より満足度の高い家づくりを実現できるでしょう。
周囲の環境との調和を考える
外観は、個性を主張するだけでなく、まわりの家や街並みとの調和も考えて計画しましょう。周囲の環境とのバランスを意識することで、街並みによくなじむ外観を実現できます。
具体的なポイントは以下の通りです。
【外観の色】
周囲の家の色と調和する色を選びましょう。周りの家が落ち着いた色合いの場合は、できるだけ目立つ色を避け、同じような落ち着いた色に。逆に、明るい色の家が多い場合は同系色で考えるか、または補色(反対色)を使うなど工夫しましょう。
【外観のデザインテイスト】
外観デザインは周囲の家と近いテイストを選ぶと、街並みにうまく溶け込みます。全く同じテイストでつくる必要はありませんが、あまりにもかけ離れたデザインは周囲から浮いてしまうため要注意です。
周辺の家と似通った屋根形状や素材を選んで、街並み全体を見渡した時に違和感が出ないような外観づくりを心がけましょう。
【外構・庭づくり】
庭木や生垣などは、家と周囲の環境をつなぐ役割を果たすものです。景観になじむ外観になるよう、周囲とのバランスを見ながら植栽を取り入れましょう。
地域の気候に適した植物を選べば、住む人も道行く人も季節の変化を楽しめる外構になります。
窓の位置もあわせて検討する
住まいの窓の位置も、外観のデザインに大きく影響します。採光や通風といった機能面だけでなく、外観デザインとのバランスも考慮しましょう。
例えば、同じ大きさの窓を等間隔に並べると、整然としたモダンな印象になります。逆に、大小さまざまな窓をランダムに配置すれば、動きのある個性的な外観になります。縦長の窓はスタイリッシュな印象に、横長の窓は広々とした印象をプラスします。
また、窓枠の色や素材も外観の印象を左右する要素です。外壁の色とコントラストのある色を選ぶと、窓が強調されアクセントになります。たとえば、木製の窓枠はナチュラルで温かみのある印象に、金属製の窓枠はシャープでモダンな印象になるなど、質感によってもイメージに変化をつけられます。
サンプルと実物とのイメージ違いを考慮する
外壁材をサンプルで確認しただけで決めてしまうと、出来上がったときに「イメージと違う!」ということがあるため注意が必要です。小さなサンプルでは全体のイメージをつかむのは難しいため、ある程度の大きさで確認することが重要です。
また、ショールームの照明と太陽光では見え方が異なるため、サンプルは必ず屋外で確認しましょう。
サンプル単体では素敵に見えても、実際に家全体に用いた際に、ほかの素材との調和がとれ、周囲の環境になじむかどうかはわかりません。住宅会社に完成イメージ図を作成してもらったり、実際に同じ外壁材が使用されている物件を見学したりして、具体的なイメージを事前に確認しておきましょう。
また、外壁材は経年によって質感が変化することも忘れずに。施工事例写真などで、経年変化後の様子も合わせて確認しておきましょう。
サンプルだけでなくさまざまな情報源を活用しながら検討し、理想の外観に近づけていくようにしてください。
【施工事例】おしゃれな外観デザイン実例
ここからは、ヤング開発が実際に手掛けた住宅のおしゃれな外観を紹介します。
シンプルモダンスタイル
直線的なフォルムとモノトーンの色合わせが特徴の外観。スタイリッシュで洗練された印象を与えます。
ナチュラルスタイル
ホワイトベースにアースカラーの組み合わせがおしゃれな外観。落ち着きのある明るい雰囲気を演出します。
ヨーロピアンスタイル
優雅な曲線や装飾を取り入れた、華やかな印象の外観。洋瓦と玄関周りのレンガモチーフが上質なアクセントになっています。
キューブスタイル
箱型のシンプルな形状がモダンな印象の外観。無駄のないミニマルな雰囲気を醸し出します。
北欧スタイル
木目調の雰囲気を活かした、シンプルながらもあたたかみのあるデザイン。落ち着きのある色づかいながらも暮らす人の個性を感じさせる外観になっています。
まとめ|基本を押さえて理想の外観を実現しよう
外観デザインの基本を知っておくと、おしゃれな住まいを選びやすくなります。
今回ご紹介した内容を参考に、ぜひ理想のマイホームを実現してくださいね。
ヤング開発が手掛ける『注文家創り』なら、お客様のお好みに合わせて外観デザインをアレンジできます。分譲住宅のコストパフォーマンスのよさで、注文住宅並みの自由度を実現できる点もポイントです。
また完成済の物件も、建築デザイナーのこだわりを詰め込んだバリエーション豊かな住宅を多数ご用意!
「家づくりをするなら外観にもこだわりたい!」という方は、ヤング開発までぜひお気軽にお問い合わせください。
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